【Nexus7でKindle版の書籍・考察1】本の種類と読み方、現状のKindleのUIと機能

前回とりあえず、Nexus7で読むKindle本の第一冊目として「あたらしい書斎」という本を選定しまして、早速ブチブチと文句を抜かしてみたんですが、ま、待ち続けていてもそうそう状況が変わるわけでも無し、ということで、電子書籍に期待する者の1人として、能動的にKindle版の本をどんどん読んでみようかな、と。


で、2冊ほど本を選んでみました。


今回選んだのは、

(1)javascriptでテトリスを作る一部始終 300円

(2)Gene Mapper (ジーン・マッパー) 237円

の2冊です。


なんでこの本を選んだかと言いますと、

(1)については、「今更JAVASCRIPTでも無いよね」とは思ったんですが、「価格が237円と安かったこと」、「だって『テトリス作ってみたいかも』と思ってしまったから仕方が無かったこと」に加えて、「こういった技術書の分野こそ、電子書籍が普及したら便利なのでは?と思っているから」というのもアリまして。

で、(2)の方は、「単に書籍として読んでみたかった」というのがメインの理由で、こちらも価格が300円と安かったというのが、それに加えての理由です。

奇遇なことに、どちらもKindle版の書籍しか無いので、Kindleでしか読めません。


で、早速読んでみた感想を簡単に…。


先ず(1)JAVASCRIPTでテトリスを作る一部始終

えー、率直に申し上げますと、この本を読んでもちょっとテトリスは作れないかな、と…。

いや、キチンと最初から最後まで読めば、多分作れるんじゃないかな、とは思います。

そうは思いますが、この端末画面で、こういった内容を淡々と読んでいくのって、ホント辛いっすよね。

JAVASCRIPTでテトリスを作る一部始終の本文1


仕事柄、こういった本を読む機会が結構あるんですけれど、こういう技術系の本って、別に全部を通して読む必要は無いわけじゃ無いですか。

つまり、大抵のパターンでは、その本に書かれていることのうちの何割かは知っていたり、その段階では特に必要ないことだったりして、適当に飛ばし読みしながら、そのとき必要としている情報をピックアップする、みたいな読み方をすることが多いと思うわけです。

そういう読み方をしたいのに、「一画面のに表示される情報量が少なくて(7インチのNexus7だから、というのもありますが。iPadとかだったらもうちょっと読みやすいかも)」「ページ送りも1ページずつもっさりとしたスピードでしかできないくて」「検索機能も殆ど無い」みたいなKindle for AndroidのUI/機能では、全然ダメなわけです。

JAVASCRIPTでテトリスを作る一部始終の本文2

ただね…。

上記のコメントを書いていて思ったんですが、小説とかを読む人が、「紙のページの雰囲気がウンタラカンタラ」とおっしゃることに比べれば、技術書系は問題が簡単なのかな、と。

つまり、どーせ本そのものに対する思い入れとかこだわりなんかは1ミリも無くて、「必要な部分をピックアップして、必要な箇所だけ読む」という読み方が主なんだから、「一画面のに表示される情報量を多くする方法を考えて」「ページ送りをパラパラシャキシャキと快適なスピードでできる様にして」「検索機能を充実させる」ということをすれば、もうそれだけで合格点が出てしまうのでは無いかと。

で、価格が紙よりも安くって、必要なときにすぐに入手できる、ということになれば、これはもう「紙の書籍以上」の地位を即日入手できてしまうのでは無いか、とまで思いましたが…。

どうでしょうかね…。


続きまして(2)Gene Mapper(ジーン・マッパー)

コチラは今まだ読んでいる途中であります…。

GENE MAPPER本文

なかなか面白いです。

ページの感じも、「JAVASCRIPTで…」の方で感じたような不満は全然無く、Nexus7の7インチ画面で、ちょうど文庫本くらいのページレイアウトになりますし。

この本が、電子書籍でしか読めない、ということであれば、もう当然の様に電子書籍を受け入れるしか無いかな、と。


で、本自体は読んでいる途中なんですが、やはり上記(1)で書いたように、「紙or電子書籍」の勝負で、問題が根深いのはコチラのジャンルなのかも…。

つまり、どこにメリットを見出すか、というところが自由すぎて、なかなか決め手となるものが無いと言いますか…。


「紙の本の雰囲気が好き」みたいな人がいたとしましょう。

その人が「紙であること」に見出してる価値って、お金に換算できないですよね。

定量的に計ることも出来ないと思いますし。


で、それに対して、「価格」とか「入手の楽さ」とか「省スペース」みたいなコトで対抗するのって、漠然としたイメージなんですが、結構大変なんだろうな、と。

どれも、実際には、「何らかの限りあるリソースを如何に節約するか」、みたいな非常に現実的な部分であって、「紙が好き」派の方とは永遠に噛み合わない議論になるような気がします。


で、恐らくですが、こういった「現実的なメリット」が「紙派」を駆逐するためには、相当なパワーが必要であろうと。

つまり、「読むのに問題は無く」「価格は2〜3割安く」「見つけたりダウンロードするのは簡単」「読んだあとの管理も楽で、絶対に紛失したり、サービスが終わったりもしない」くらいにならないと、「紙派」はこちらに来てくれないような気もしますね。


ま、別に、駆逐したり、こっちに来てもらったりする必要も無いかな、とは思いますけれど。


僕は「基本はKindle版で、特別な本だけは紙」で行きたいかな…。

作り手からすると、そういうワガママな人が、一番困るのかも知れませんけどね…。

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