日本版Kindleストアでダウンロードした電子書籍をNexus7で読んでみる

さてさて、本日、日本版Kindleストアが開設されまして、アメリカ版Kindleストアに紐ついていたアカウントのAmazon.co.jpへの紐付けも完了し、ざっとですがKindleストアでの書籍の取扱状況のチェックもしてみましたので、次はいよいよ電子書籍を読んでみたいと思います。


使用した端末はNexus7(そのうちiPod touchやiPadでも、使い勝手を色々チェックしてみたいと思います)。


まずのところは、無料で読める書籍でチェックをしてみました。


エドガー・アラン・ポーの「盗まれた手紙」をダウンロードしてみます。

Kindleストア・エドガーアランポー 盗まれた手紙 無料購入

右側の「1-Clickで今すぐ買う」をクリックすると、すぐにダウンロードが開始されます。


早速ファイルを開いて読んでみます。

Kindleストア・エドガーアランポー 盗まれた手紙(無料)書き出し


Kindleアプリの画面設定は、「フォントサイズ」、「余白」、「行間」、「背景色」が変更できて、且つ、ハード側のディスプレイ設定の自動調整を解除すれば、「画面の明るさ」も変更できます。

Nexus7Kindleアプリ文字サイズ変更


Nexus7程度の7インチ端末だと、「フォントサイズ:最小」、「余白:もっとも少なく」、「行間:最も狭く」の設定でちょうど文庫本と同じくらいのサイズになるイメージです。

文字サイズはこのくらいでも特に問題ないと思いますが、やはり液晶なので、コントラストをもう少しくっきり感じさせるような仕組み(フォントを太くするとか、背景色をもう少し細かく設定できるとか)があると、年配の方などにも読みやすくて、よりベターかも。

このあたりを改善したい場合には、E inkの端末orもう少し画面が大きな端末、ということでKindle Paperwhiteか、別なタブレットという選択肢もありかもしれません。


続きまして、無料で無い普通の電子書籍を読んでみます。


栄えある一冊目は何にしようか悩んだんですが、色々と考えてみるために、あえて「紙の書籍で読んだことがある本」を選んでみました。


横山秀夫「クライマーズ・ハイ」を選定。

この本、好きなんですよね…。

なんだかんだで、年に1〜2回は読み返している気がするので、まあ、紙の本と重複しても良いかな、という事で…。

Kindleストア・クライマーズ・ハイ購入

と、思ったら、「無料サンプルを試す」という項目が…。

貧乏性なもので、とりあえず無料サンプルにしてみました。

Kindleストア・クライマーズ・ハイ無料お試し版


早速開いてみます。

Kindleクライマーズ・ハイお試し書き出し


紙の書籍側と比較して調べてみたんですが、無料サンプルは紙の書籍の23ページ目の途中まで読めるようになっていました。

Kindleクライマーズ・ハイお試し23ページまで

ココらへんには、権利関係とかさじ加減とか、色々なものが複雑にからみ合っているんだとは思いますが、20ページくらい読めれば「その本が面白そうか」、「好きそうか」というあたりは判断できそうですので、とりあえずは及第点かな、と。

ただし、人によっては、「中盤、後半をペラっと開いて見てみたい」という人もいると思いますし、「書き出しと併せて、裏表紙の本の説明を読んでみたい」という人もいるような気がしますので、ココらへんもセットでチェックできるようにしてくれると、もっと嬉しいかも。


続けて、山崎豊子「沈まぬ太陽(1)」をチェックしてみます。

Kindle沈まぬ太陽(1)お試し書き出し


こちらもやはり、無料お試し版は、紙の書籍の23ページ目まででした。

Kindle沈まぬ太陽(1)お試し23ページまで


とりあえず2冊しかチェックしてませんが、どうやら「無料お試しは23ページ目まで」ということになってるっぽいですね。



ちょっと趣向を変えて、紙の書籍と、Nexus7上のKindle版書籍をならべてみました。

Kindleと実際の文庫本のレイアウト比較1_[0]
Kindleと実際の文庫本のレイアウト比較2_[0]


Nexus7側のKindleアプリの表示設定は「フォントサイズ:最小」、「余白:もっとも少なく」、「行間:最も狭く」です。

ほぼ文庫と同じレイアウトになってます。


この二つを並べてみて、「(それがベストであるかどうかは別として)僕らは、今の文庫のレイアウトというにの慣れている」ということに気がつきましたね。

慣れているからこそ、そこには一定の読みやすさがあるのかな、と。


「1行の文字数」、「1ページの行数」、「1ページあたりの情報量」、といった部分に、「今まで慣れ親しんでいたもの」が刷り込まれているとしたら、それはそれで重要なことだとは思うんですが、正直言えばそれらは、本のサイズ、フォントのサイズ、というような物理的な制約に引っ張られてできたフォーマットなわけで、じゃ、「電子書籍になったときにそこら辺をどうするのがよいのか」というあたりにも研究・改善の余地があったりするのかな、というようなことを漠然と思いました。

あと、今のところは、書籍内の検索であるとか、タグ付けであるとか、そういった「電子書籍ならでは」の機能がまだまだ弱いので、そういった部分も、新しくて便利な機能を色々と付加していってくれたりすると、本がもっともっと好きになれそうで嬉しいんですけどね。

もしかするとココらへんの「改善」とか「アレンジ」というあたりは、日本人が最も得意とする分野なのではないか、という気がするので、日本発のサービスにも期待してみたいです。


とりあえず初日はここまで、ということで。

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1 Response to 日本版Kindleストアでダウンロードした電子書籍をNexus7で読んでみる

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