アテクシ、高校時代まではスキーのアルペンをやっておりまして、大学時代は別の運動部に所属してたもんでスキーからは遠のいてたんですが、スノボーはちょくちょくやっておりました。
んで、社会人になってからは、週末は冬でもサーフィンに行きたいし、それ以上の時間も無いもんですっかり雪山からは遠ざかってたんですが、一昨年ある友人に
バフバフモフモフの雪山
に誘っていただきまして、それ以来、完全に雪山も復活してしまっております。
もうこの時期になると、暇さえあれば各地方の降雪状況チェック、夜中には板にワックスを掛けては剥がし掛けては剥がしの、さながら旅人を狙い夜な夜な包丁を研ぐ山姥状態でございます。
昨年からは長男(6歳)もスノボーをするようになって、このドハマり自体はタイミング的にもちょうど良かったんですが、いっこ問題がございまして…。
嫁さんが、
「娘(4歳・超ワガママ)と二人で雪遊びはもうイヤよ」
とヌカし始めたのでございます…。
ま、当たり前でしょうな……。
毎週のように早起きしてスキー場まで連れて行かれて、スキーもスノボーもまだ出来ない娘と2人で雪遊びしたりレストハウスから雪山眺めてのんびりしたり。最初のウチはそれでもちょっとは楽しかったらしいですが、そんなもん1〜2回で飽きますから……。
で、幸いなことに、ぼちぼち長男が1人でスノボ滑れそうな感じになってきてるので、今年はアテクシが娘(とりあえずスキー)をコーチしつつ、嫁さんもウン十年ぶりに滑ってみようかというコトになりまして。
名づけて「ママも今年は滑りまくっちゃうよ計画」。
短縮形で
「まままくり計画」
でございます。
この「まままくり計画」を進めていくにあたって、まず最初に、嫁さんから
「スノボーって簡単?」
とか聞かれたんですが、実際にはそんなに難しく無い気もしますけど、転んでムチ打ちとかになられて困るし、実は僕の方が久々にちょっとスキーもしてみたくなっちゃったりしたもんで、
「経験もあるんだし、とりあえず
スキーの方が良いんじゃないの?」
とアドバイスしておきました。
嫁さんと僕、足のサイズがかなり近いんです。嫁さんが24cm、僕が24.5cm。成長期にずっとガチガチのスキー靴を履いてたせいか、僕は足がちっちゃいんですよ。
なので、基本嫁さんの足型に合わせつつ、24-24.5cmのシェル共通のブーツを買って、インナー出し入れで同じブーツを2人で使いまわすプランで行くことにしました。
選定したブーツはこちら。
TECNICAのMAGNUM80。
ウン十年ぶりの中年女性スキーヤーにはフレックス80はちょっと固いかもしれませんが、流石にフレックス60とかというのは選択肢としては無い気もしますし、全くの初心者というわけでも無いので、とりあえずココらへんでも良いかなということで。
サイズが合えば、MAGNUMの75Wか、TEN2 75Wあたりでも良かったかもしれませんけれど(Wはレディースモデル)。
ちなみに、同じフレックス80とか90でも、サロモンのX MAXあたりだと、ラスト幅98mmと、かなり狭くかっちりした感じ。
個人的にはこっちの方が好みですが、嫁さんもギチギチなブーツは履きたくないかなということで…。
ちなみに、買い物はもっぱらAmazon派の僕ですが、こういったスポーツ用品に限っては結構楽天を使ってます。
結局のところAmazonは倉庫業なわけですが、これだけ多数のモデルがあって、サイズ違いがあって、そこに更に毎年毎年ニューモデルも出てきて型落ちモデルと併売してて、というスキー用品の世界だと、Amazonお得意の「Amazonが(保管して)発送します-送料無料」モデルでは対応しきれなくて、個別の店舗がそれぞれ保有している在庫の中から幅広く色々なものを選べる楽天の方に(現段階では)軍配が上がるかなと。
神田あたりに一度行って色々履いてみてからモデルを選べば間違いないですし、今どきはほとんどのお店が、「履いてみて合わなきゃ返品可」で売ってるので、サイズだけ合わせていきなりネットで買っても大丈夫です。
続きまして板の選定。
板こそ、それこそ実物を見たところで大して何かがわかるわけでも無く、スペックで選ぶしかない(人によっては、板をしならせて硬さの確認をしたりする人もいますけど)わけで、ネットで十分かなと。
とは言え、僕自身この世界から遠ざかってウン十年。何が何やら全くわかりません。
昔の経験で言えば王道はダントツでロシニョール。で、当時自分が使ってたのは、スラローム用はアトミック。軽くて反応が良くて、ともかく扱いやすい板だった記憶があります。ジャイアントスラローム用は…何だったか、エランだったか、それから何かに乗り換えた様な気もしますが、ちょっと覚えてません…。
とりあえずロシニョールかな、と思ってちょっと調べてみたところ、ロシニョールは今やかなり没落してしまったらしく、あまり良い感じじゃないようで。
そして、僕が高校生だった当時、ビンディングとブーツのメーカーだったのに板の生産にも進出して、世に初めてモノコックの板(確かオレンジ色のレース用のモデル)を送り出してきたサロモンが、今やアトミックと同じグループ企業で、板もアトミックからのOEM供給を受けてるんだそうで。
じゃ、とりあえずサロモンにしとく?
っつーことで、ちょっと考えてから最初に選定したのがコチラ、サロモンのSHORTKARTというショートスキー(そもそもこんな板を選ぶなら、メーカーはどこでも関係無さそうですし、それほど考える必要も無かったわけですが)。
これはこれで面白そうな気もしますけど、なにせ短いので、いまいち板に乗り切れない感じになっちゃってますよね。なんかスケートっぽい感じ? やっぱせっかくスキーするんだったら、中斜面の1枚バーンとかをカービングできっちり切りながらターンとかしたいじゃないですか(この段階で、完全に嫁さんのことは忘却の彼方へ)。
っつーことで、改めまして、過去数年のサロモンのカタログからチェック開始。
狙い目は、中の上〜上の下あたりの「ハイスペックだけどトップモデルでない」ものの1年落ちモデル。導入技術はトップモデルとほぼ同じながらも、少し柔らか目だったり取り回しし易そうなスペックになっていて、尚且つお値段も若干手頃なものが多数アリそうなので。
歴代モデルの系譜を確認しながら、型落ちながらも最新モデルと同等のスペックを持っていそうなモデルを探してみます。
2014/2015カタログ
2013/2014カタログ
2012/2013カタログ
2011/2012カタログ
2010/2011カタログ
2011/2012モデルあたりから順番にチェックしていくと、「カービングならX-KART」「オールラウンドなら24 HOURS」という2つの系統が見えてきまして、それが2013/2014モデルで「24 HOURS」という1シリーズに統合されて(その中で「24 X-KART」系と「24 HOURS」系に分かれていた)、2014/2015モデルラインナップでは、「ALL MOUNTAIN FRONTSIDE」というシリーズの中で、(恐らく)最上位モデルが、スラローム系モデルの技術を盛り込んだ「 X-KART MAX」、そこからホンのちょっと下がって、オールラウンド系の最上位モデルが「24 HOURS MAX」という位置付けになっているようです。
ちなみに、2013/2014以降は、各モデルの最上位の位置付けのものに「MAX」、2番目の位置付けのものに「PRO」、それ以下は「SPORT」とか「SW(Sandwich Sidewalls構造)」「TI(チタニウムコア)」「MG(マグネシウムコア)」というようなモデルが連なるという命名規則になってます。
んで。
「カービングしたいんだから
とりあえずKART系かな
(頭の中のイメージで滑ってるのは既に嫁さんじゃなくて完全に俺)」
ということで、2013/2014モデルの24 X-KART系4モデルの上から3番目のミッドレンジモデル、「24 X-KART SPORT」をチェック。
その1つ上の、最上位の次のモデルの「24 X-KART PRO」でも良いかも…?
そもそもカービング系でも無いかなと。
いえ、別に僕の好みどうこうっつーわけじゃないですよ。
決して、ほうぼうのレビューで、「24 X-KART系は回り過ぎる」という評価が目について、「数十年前の板と比べて十分に回り過ぎるはずの今の板で更に回っちゃったらちょっとヤかも」とかそういうのは関係無いですし、「どうせ嫁さんに合わせて短めのサイズにするんだから、せめて回り過ぎない板で丁寧に回して乗ってみたい」とかそういうことを考えたわけでも無いですから。
だって彼女、初心者じゃ無いにせよ、ウン十年前の段階で初級者と中級者の間くらいのレベルなわけで、カービング系じゃなくてとりあえずオールラウンドの方が宜しいのでは無いかという、それだけの話です…。
ということで、24 HOURS系の板で再選定(とはいえ、こちらの24 HOURSもロッカーはカーブ・ロッカー)。
昨年の最上位モデル、「24 HOURS MAX」がかなり良い感じのお値段だったりして…。
んで、いっこ落として、上から2番目のモデル、 「24 HOURS LITE PRO」
上から2番めのモデルである「24 HOURS PRO」を日本市場向けに軽量化したモデルで、希望小売価格で約9万円のモデルが40,000円を切るというこの価格は相当リーズナブルですし、まさに嫁さんにちょうど宜しいのでは無いかということで、こちらに決定。
長さは162cmを選びたいところでしたが、身長160cmくらいしか無い彼女の体格を考慮して155cmをチョイス。
155cmならマグナムの荷室に余裕で横積み出来ますから、車への積み込み&持ち運びもかなり楽ちんになりますしね。
この一連の流れ、我ながらなかなか良い選択だったのでは無いかと。
家族のことを考えてるふりして、またまたお父さんのおもちゃを追加してしまいました。
うっしっし。
あ、そうそう、ストックはSINANOの長さ調節可能なストック、
Free-Mがかなり安くなってたので、コイツをチョイスしときました。
ココまでやったからには、今年はもっともっとたくさん雪山行かないとな〜。
うっしっし。うっしっし。うっしっし。
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