日本版Kindleストアの取り扱いラインナップや使い勝手を試してみる

というわけで、前回ちょっとつまづいた日本版KindleストアへのKindleアカウント統合も無事完了し、早速、Nexus7を使ってKindleストアを利用してみました。


とりあえず、Kindleストアで書籍のチェックをしてみます。


小説・文芸ジャンルで18,347冊だそうです。

Kindleストア小説文芸18347冊


Nexus7のKindleアプリ上からだと、こんな感じ。

Kindleストア・小説・文芸


ちなみに、「人気順」でチェックしていったら、10ページ目くらいで「50音順」になっちゃいましたけど…(今、「100…」で始まるタイトルの電子書籍をAmazonストアで売ると、結構売れるかも知れません…)。

Kindleストア・人気順のはずが途中から50音

ココらへんの検索機能とかは、相当改善の余地があると思います。



次に、適当に作家名で検索してみます。


とりあえず池波正太郎。85冊ヒット。

Kindleストア池波正太郎

価格は紙の文庫よりも安いですね。

Kindleに限らず、他の電子書籍サービスでも割安になっていることはあるんですけれど、コレはちょっと嬉しいです。

例えば、鬼平犯科帳は紙の文庫だと一冊570円ですけれど、Kindleストア版だと368円になってます。

一冊あたり202円安いとして、全24巻揃えると4,848円も違いが出ますし、こういったボリュームのある名作本を電子書籍で保有しておいて、旅先でゆっくりと読んだり、というのは中々良い使い方かもしれません。


池波正太郎の銀座日記は無いですね…。

Kindleストア池波正太郎の銀座日記は無い


司馬遼太郎は無し。

Kindleストア司馬遼太郎は2冊だけ


星新一は28冊。

Kindleストア星新一

星新一の全著書が何冊あるのか知りませんが、新潮文庫だけでも30〜40冊くらいはあると思いますし、全作品の数を考えると、ちょっと少ないですかね…?


山崎豊子も、代表作はほとんど揃ってそうです。

Kindleストア山崎豊子白い巨塔読みたい安い

紙の文庫の価格と比較してみると、例えば「白い巨塔」は、紙版が662円、Kindle版が590円で、一冊あたり72円安いですし、「沈まぬ太陽」も、紙版が662円に対してKindle版は600円で、一冊あたり62円安いことになります。

池波正太郎作品のときもそう思ったんですが、すぐに購入して読めて、本棚も圧迫しなくて、旅先にも持ち歩けて、1割安く買えるし、というあたりのメリットを考えると、こういう本を全巻セットでまとめて購入するという選択肢はアリっぽいです。



続きまして、「結構メジャーな中堅どころ」系をチェック。


横山秀夫が14冊。

Kindleストア横山 秀夫は充実100円ものもあり

ただし、中には短編を100円で売っているものも含まれていて、文庫は6作品くらいでした。

代表作だけという感じでしょうか。

短編を100円で手軽に読める、というのも、場合によっては良いかもしれません(ただ、僕は基本的には、文庫に収録されているのは文庫で読みたい気もしますけど。どんな作品をどんな並びで収録するか、という部分にも、作家や編集者の方々が一生懸命考えた意図が盛り込まれているのだと思いますし、そういった部分も作品の一部なのかな、という気もしますので)。


仙川環は7冊。

Kindleストア仙川環も充実

複数の出版社からもう少し色々と出していたと思いますけれど、コチラもとりあえず代表作は読めるという感じなんでしょうか。

もしかすると、Kindleストアに出している出版社と出していない出版社、というあたりが絡んでくるのかもしれないので、オイオイ増えていきそうな気がします。


池井戸潤は、今のコトロ「シャイロックの子どもたち」だけですね。

Kindleストア池井戸潤はシャイロックのみ・安い

僕が好きな作品(「空飛ぶタイヤ」とか「鉄の骨」とか)は軒並み講談社文庫から出てるんですが、ココらへんは入ってないですね。

やはり出版社とAmazon間の契約が絡んでるんですかね。

先々は必ずや追加して欲しいところです。


リリー・フランキー、無し…。

Kindleストア リリー・フランキーは無い


木内一裕は4作品。

Kindleストアで木内一裕を検索したら、新しい本はKindle版が無い

文庫化されていない新しい作品は、入ってないんですね…。


なんというか、ココらへんの「中堅どころ」を検索していて思ったんですが、このあたりを充実させてくれるかどうかが(少なくとも僕にとっては)大きなポイントな気がします。

だって、超メジャーな本の文庫版なんて、本が好きな人なら、どっかで買ったりしてもう読んじゃってるわけじゃないですか?

それでも、池波正太郎とか山崎豊子とかのビックネームの作品は、「いつか読もう」と思ってまだ読んで無いような作品もあるので、それはそれで良いかなと思うんですけれど、そうで無い中堅どころこそ、ネットで気軽に新作を入手できるかどうかが大きなポイントだと思うんですよね。


木内一裕の作品なんて、近所に無くて色んな本屋を探しまわったこともあるんですけれど、こういう本こそ、文庫化される前の単行本を、「ちょい安価格」で出してくれたら、すぐに買っちゃうと思うんですけどね…。


あと、本屋で本を探すのって「出会い」なわけで、本が好きな人はその楽しみを味わうために本屋に行くんだと思うんですよ(例えば、意中の作家数人の「新作」を探してみたり、平積みされている本を手にとってパラパラめくって、新たな作家、作品と出会うとか)。

それこそ、「リリー・フランキーみたいな、ちょっとキワモノ系の本でも、大抵はKindleストアで探してすぐに読めるよ」みたいな状態になったら、結構うれしいんですけど。


で、それは別にKindleストアみたいな電子書籍ストアでも、やり方によっては、同じことを実現できる「ハズ」とは思うんですけれど、少なくとも現段階のKindleストアでは、そういった「新たな出会い」は期待できないかな、と。

ココらへんを意識して、取り扱い書籍のラインナップとか、検索機能とか、レコメンド機能とかを改善、充実させていただけると、とっても嬉しいかな、と。

黒船Amazon様に期待してみたいと思います。


ちょっと長くなってきたので、今回はとりあえずこんなもんで。

次回は、実際にKindleストアで本を購入して、読んでみたりしてみたいと思います。

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1 Response to 日本版Kindleストアの取り扱いラインナップや使い勝手を試してみる

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